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実験

クラパンザーノの『精霊と結婚した男』を読了。
これも、とっくの昔に読んでなければいけなかったはずものだが、読書会のお陰でやっと読めた。

もっと早く読んでおくべきだったと後悔。
この手の実験的民族誌に関する議論だけ頭に入れて知った気になっていたが、実際にどれほど「実験的」なのかは当たり前だが読まなければ分からない。

多分民族誌を読んで、涙が出そうになったのは初めてだと思う。
筆者が、人類学者の「禁」を犯して、治療者としてトゥハーミと接するところ。
遂にやってきたフィールドワークからの旅立ちをトゥハーミに伝え、精霊から自由になれるように贈る狩猟ナイフ。
つい数ヶ月前に経験した自分のフィールドでの別れとダブらせながら、それでも筆者のようにこんなにも誠実に他者に対して感情移入して行くことがきっとできていなかったと振り返る。

実験的民族誌に関する批判をしっかりおさえながら、人に訴えかける「気持ち」みたいなものを自分の民族誌にどうやって盛り込んでいくか、課題はさらに山積みだ。

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