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はるかに

 僕は心配性だ。だから、いつも何かをする前に最低10通りの起こりうる悪いことを予想してからことに臨む。そして、運が悪い僕は、その予想に反した自体の成り行きにあまり出会ったことがないのも事実だ。

 今回フィールドに来る前も、同じ。言葉を忘れている。みんなが僕を忘れている。僕が何かを忘れている。そんな悪い予感と一緒にここにやってきた。

 僥倖。言葉の意味をよくは知らないが、そんな悪い予想に反したことが起こったときにそれを僕はそう呼ぶ。でもそれはいままでの人生で数回しか経験したことがなかった。自分のリスク管理能力を駆使したありうる可能性を超えたもの。

 フィールドに着いたら、そんな僥倖が待っていた。僕の緊張を吹き飛ばすためだけにあるような笑顔で、何一つ変わらない笑顔で迎えてくれる友達。

 小さなお祝いはニワトリを1匹殺して行われる。その後は、お腹一杯食べて、魚を食べながら粗悪なお酒を1杯のグラスで回し飲みする。ただただそれが続く。酔い始めながら、この10ヶ月近く1度も思い出したことのない単語を使いながら会話する僕。そして、またあの錯覚、「僕はフィールドにいる」って思い始めることが出来る。

 全部言葉を駆使して表現したがる僕の、いつもはるかに先を彼/彼女たちはいっている。今回もすっかりやられてしまった。どうしよう。降参して、それをさらに表現しようとする僕が徹底的に間違っていることを知りながら、伝えるか伝えないかのきわどいところでやはり迷う。

 1つだけ。ここに戻ってきてよかった。

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