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ハンプティ

一体、誰に向かって話していたというのだろう。
彼だったのか?それとも鏡に映った自分だったのか?

それはまるで堀から転がり落ちたハンプティ・ダンプティ。
王様のお馬も王様の家来もすでに壊れてしまったものを元に戻すことなんてできやしない。
決定的に欠如しているもの。ドーナツがドーナツであるがゆえの穴みたいなもの。

バラバラのハンプティは僕にささやく。
「何百冊本を読んでも、何百回旅に出かけていっても、それで君は何をいおうとしているの?」

あれ?そもそも僕たちにいうべきことなんてあったのかな。

ふと思う。
ほとんど原型をとどめないほど破壊されながらも、僕たちがかろうじて活動しているのはなぜだろう。
溺れないために静かに沈んでいくことに耐えられないからだろうか。

けっして見た目は良くないかもしれないけれど、もう少しだけもがいてみよう。
そして、いつも一緒に悩んでくれて、どうもありがとう。

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