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それぞれ

昨夜は、研究室仲間の友人をゲストに迎え、みんなで遊んだ。僕たちと同じく大学院生の彼が、学校を辞めて、新たな道へと進もうとするその門出を祝う。

彼なら何を選択してもきっと誠実に着実にやっていくだろうという安心感と同時に、はたして僕は同じ状況で同じ問いを突きつけられたら同じような勇気をもつことができるのだろうかという不安感を僕は感じた。淡々としている彼の表情の中に、必要以上に何かを読み込んで胸が熱くなったとしたら、それは彼にとか、誰かにとかではなく、選択を延期し続ける自分への焦りを感じているのではないか。

いくら若く見えても社会的な加齢は残酷に継続していて、同時に社会との距離感がどんどんひらいていく状況で、きっと自分には同じような選択はもうできない、と自分に言い聞かせ続ける自分がいる。斜めに見続けることを追い求めるあまり、それが正常な視野になってしまって、もうまっすぐものを見ることができない、いや正確にはその勇気が無い。

そしてさっき、これから大学院に進学するという学部生の話を聞いてきた。自分の院受験の頃を考えるとその5億倍くらいちゃんと考え勉強し表明する彼女の希望と悩みの間の先に、明るい光が差すのをみる。そこにルサンチマンは無い。こうしたい、できないかもしれない、という素直な不安があるのみ。正直、僕にはがんばれという言葉以外にどんな言葉も思いつかない。それ以外は、徹底的にリダンダント。

これから大学院で研究しようという人、継続してきた研究を一段楽して次へと活かしながら進もうという人。状況は正反対なはずなのに、そのどちらからも僕は学ぶ必要がある。やめるとか続けるとかじゃなくって、まっすぐに自分の願いを放ち続ける勇気が自分にあるのか、それもう一度再確認する必要があるみたいだ。ありがとう。がんばれ。

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