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やや弱気

こんなに時間をかけながらこんなに進展が少ないなんて。

ある達成に向けて1時間にどれくらいだとか1日にどれくらいだとかラフな計算をして進んでいくつもりが、日々下方修正を余儀なくされるとしたら。元来悲観的だから、実際に可能な仕事量よりもずいぶん少なめの見積りで「あ、こんなに進んだ」って達成感を得ようとしているはずなのに、それが見事に裏目に出て、その楽な仕事量にも到達しない。

昨日Nと話していて、もう何年も今の仕事を続けてきてそろそろ経験が身体化されたエキスパートな語り口を聞いていると、時間の推移に伴って(人生の諸々も含めて)着実に熟練する彼と、時間がたつにつれて自分への疑念ばかり増大する僕の間に大きな溝を見てしまった。

知者になるためには4つの敵がいるらしい。恐れ、明晰さ、力、老齢。「それがドン・ファンの教えであった。それ以後、彼の教えを探求することをやめた。そしてドン・ファンがわたしに対して師としての態度を変えていないにしても、わたしは知者の第一の敵に敗れてしまったのだと固く信じている」(『呪術師と私―ドンファンの教え』より)ってカスタネダは締めているけど、どうやら僕もこの大きな課題に向けてとりあえず第一の敵と向かい合っているらしい。とにかく書き続けること。何だか分からない恐怖感に打ち勝つにはそれしかない。

そういえば、今日少し昼寝をしたら、そこで見た夢がいかにもだった。面識のないある人類学者さんと待ち合わせて学部時代の友人とのパーティーに出席するはず。ところが、人類学者は現れず、パーティーにも出席できない。「とても残念だよ、盛り上がっているのに」って同級生と電話で話している駅のホームで目が覚める。ね、いかにもでしょ。

心の弱い部分について書くことは他者に対してほとんど暴力的に作用することがあるけれど、今夜ははそれでもやめることができなかった。

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