« なんか少し | Main | 模擬授業 »

1周目

後期が始まって、なかなか息つく暇のない自転車操業が続く。

講義やゼミ準備に追われる日々の中、昨年度の非常勤の講義ノートにお世話になる。もちろん、そのまま使えないし、自分の考え方や講義の進め方も変化しているので、ところどころバージョンアップする。それでも、毎週毎週白紙から1つの講義を作り上げることに比べ、自分も時間的かつ体力的かつ精神的に余裕を持って臨めるし、学生にもきっとクオリティの高いものを提供できるだろう。

去年作ったレジメを見ながら、毎週必ず朝日を見ていた日々を思い出す。研究して自分が学ぶことと、その内容を教育の中で伝えることが、想像以上にねじれて接合していることに気づき驚き、解釈と翻訳とメタファーの森の中でさまよっていたあの頃。今だってさまよい続けていることには変わりはないけれど、確かに客観的にも主観的にも時間は経過し、ひとまわりした。あと何周かさまよって、どこかへ出て行くことができるのか、それともニーチェ的に未来永劫、繰り返し続けるのか。

いずれにしても、周回を繰り返すことが自分の成長となりますように。間違っても、毎年必ず同じポイントで同じネタをいう先生にならないように(笑)。

|

« なんか少し | Main | 模擬授業 »

Comments

私の恩師は、大学の教員たるもの、教員に課せられた仕事すべてはこなせない、と言っていました。仕事とは、研究・教育・学務(政治?)。彼の師は教育だけに心血を注いでいました。おかげで引退した昨年辺りから論文、著作の執筆に取り掛かっています。そのせいか、確かにわが師は同じギャグを使ってはいましたが、毎年講義の切り口が違っていて、今考えてもとても面白かったように思います。

Posted by: 荒熊 | October 04, 2006 07:47 PM

「すべてこなせない」と言い切る地点まで、僕にははるか遠く感じられます。きっと、素晴らしい先生だったのでしょう。同じギャグなら、僕らのよく知るあの人も…。

Posted by: azuma | October 04, 2006 09:35 PM

自分は一周目で挫折しそうです。にもかかわらず、「必ず同じポイントで同じネタをいう先生」にはもうなっています。マンネリが芸になる境地を目指せないものでしょうか。

Posted by: えむ | October 04, 2006 10:17 PM

古くはカトちゃんの「ちょっとだけよー」のように、「必ず同じポイントで同じネタをいう」こと自体は、(うけていれば)達人芸ではないでしょうか。

ただ、毎年同じ講義ノートを読み上げるために、毎年「同じポイントで同じネタ」になるのは避けたいな、と言うことです。

ところが、僕(と荒熊さん)のよく知る先生は、その毎年同じネタすらも名人芸の域に磨き上げています。経験と人間性のなせる業ですね。

Posted by: azuma | October 04, 2006 10:45 PM

Post a comment



(Not displayed with comment.)




TrackBack


Listed below are links to weblogs that reference 1周目:

« なんか少し | Main | 模擬授業 »