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僕が、あなたが知らない顔

この土日は、1年生ゼミ14人と青島の方までキャンプに行ってきた。これは、演習の中で制度的に行うことが可能なもので、するしないは各担当教員の裁量に任されている。時期的に結構大変なので、今年はやらなくてもいいかなと少し考えたが、学生もその気だし、やはり実行することにした。

僕も学生もバタバタしていて事前準備はなかなか進まず、梅雨入りして天気も心配、やはり直前は少し面倒な気分だった。が、終わって帰ってきて、やはり行ってよかったなと。

まず、さすがに僕は最強晴れ男なので、この時期にしては奇跡的にほぼ快晴で(瞬間的には少し降った)、海もきれいだった。予定していたスケジュールも滞りなく完了。そして、何よりうれしかったのは、「先生、こんな面白い人だったんですね。もっと真面目な人だと思っていました」という学生の一言。なぜなら、僕もまったく同じく学生たちについてそう思ったから。絶対、教室では見せない顔で笑ってるじゃん。

学校や教室内での教員と学生という役割期待にあわせた役割演技。それは、教育システムを円滑に稼動させる環境でありながら、人間対人間という基本的な関係性を背景に追いやってしまう可能性を持つ。教室でもできるだけ1人の人間として振舞っていたいと願うのだが、カリキュラムや時間の制約がなかなかそうさせてくれない。たまたま偶然割り振られた少数の学生とだけでも、互いの役割をはみ出た部分を見せ合えることができたら、それはすばらしいのではないか。教育システムによる人間性の疎外や剥奪を、制度の枠組み内で合法的に流用しながらかわしていく、そんなやり方を身につけたらこの物語はもう少し豊かになるだろう。そういえば、この間同僚に「まずは、できるだけ学生と遊ぶことですよ」と言われたっけ。少し怖いのは、素を出しすぎて呆れられることだけれど。

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Comments

青島、子どものころよく家族旅行でいってました。
俺もそんな旅行、合宿いってみたいです。
誘ってくださいよ!(って無理か笑)

Posted by: しゅんすき | June 11, 2007 02:37 AM

>しゅんすき

あ、青島って熊本からも旅行圏内なんだ。週末は、家族連れもたくさんきてたよ。キャンプは楽しかったのですが、ダメージでちょっと風邪気味です(笑)

フィエスタ、やはりちょっといけなさそうだけれど、がんばってください。

Posted by: azuma | June 11, 2007 11:34 AM

また引用させてもらっちゃいました。
ホント、勉強になります。
私も早く学生と飲みに行きたい。

Posted by: kenken | June 14, 2007 02:57 AM

kenkenさん

赴任して1年目は、本当に大変ですよね。僕も、ずいぶんいろいろな人に相談しました。がんばってくださいね。kenkenさんなら、きっと学生とも楽しくやれると思いますよ。

Posted by: azuma | June 14, 2007 04:11 PM

私の方への書き込みまでありがとうございます。
そちらにも書きましたが、私も高校への出前講座がもうすぐです。これが岩手での教員デビューというのもどうかと思うのですが。それで、エントリを読んでいて、最後の段落に行き着く前に同じ事を考えていました(「時間」のくだり)。私は平日なのでラッキーかもしれません。90分ぶっとうしは無理なので、間に休憩をいれるなど工夫をした方がいいと、ベテランの先生にはアドバイスを受けました。

Posted by: kenken | June 15, 2007 12:05 AM

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Tracked on June 14, 2007 02:56 AM

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