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それを僕が教えなければ

この間、1日中、学生が書いていたものを読んでいた。

誤字脱字も主述関係も、修正するのは大変だけれど仕方がない。でも、とても残念なのは、多分書き手が伝えたいと思う内容がうまく読者に伝わっていないということ。なぜだろうかと考えてみた。

自分のメッセージを文章で届ける際には、対面状況の会話などと違って、想定される受け取り手は距離的にも時間的にも心情的にも遠いところにいる。できるだけ遠くまでメッセージを届けるために僕がいつも気をつけているのは、自分の想いをできる限り強く激しく一文字一文字、一文一文の中に埋め込んでいくこと。そして、その文章を読んだときに音が美しくスムーズに流れるようにリズムに気をつけること。いつも成功しているとは思わないが、それがうまくいったときには、説得力はあっても硬すぎない文章が書けているような気がする。逆に言えば、想いの強さと音の美しさがあれば、それ以外のことは多少うまくなくても「伝える」という最低限で最大限の目標は達成できるような気もする。

書いている内容や伝えたいメッセージがとても熱くて、普段の会話は素晴らしくテンポとノリのいい彼/女たちだからこそ、文章でそれが表現できないのがとても残念に思う。

でも、よく考えれば、それを教えるのが僕の仕事なんだろう。というわけで、これから少し、学生指導でも「文章を書く」という点に気をつけて色々試みてみたい。

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Comments

私の知り合いは、メーリングリストを使って、ゼミ生の書いた文章を教官である自分だけでなく、ゼミ生全員に添削させる、ということをやってました。大変だけど効果抜群だったそうです。

Posted by: ノリタケ | April 18, 2008 06:23 AM

>ノリタケさん

それはすごいですね。

学生指導は、時間と手間をかければかけるほど効果が上がるのですが、やはり時間の制約があって…。

がんばります。

Posted by: azuma | April 18, 2008 02:48 PM

確かに・・・文書を書くということは、とっても難しいな~と論文を書いていて思いました。
自分が伝えたいことが、相手に上手く伝わらないと、意味ないですもんね。
私も指導していただきたいです^^

Posted by: Mikarin | April 19, 2008 12:50 AM

私なら、次のような指導をします。

・主語-述語を明確にさせる(文章の基本)。
・一つの文を短くさせる(形容詞をできるだけ省く)。
・「そして」を使わせない(論旨の明確化)。
・「~と思う」を使わせない(自分の意見に責任を持たせる)。

一度試してみてください。もし効果あったら、なんかおごって下さいw

Posted by: ノリタケ | April 19, 2008 06:01 PM

>Mikarinさん

学術的な論文は、普段の文章とはまた違いますからね。論理的に説得的に伝えること、もちろん僕も日々、勉強中です。

>ノリタケさん

具体的なアドバイス、ありがとうございます。参考になります。

「~と思う」を使わないのは、たしかに大切ですね。「ようだ」、「そうだ」、「らしい」という伝聞や推測についても、極力用いないように指導しています。

うまくいったときのお礼のチャンスは、次回の京都ですかね(笑)。

Posted by: azuma | April 19, 2008 08:08 PM

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