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パッチギ2作目

「私、在日なんです」

『パッチギ! LOVE & PEACE』より。その一言を伝えるために、どれほど多くの在日が悩んだか。悲しんだか。そして、それ以上に、その一言がなぜ必要なのか、どうして僕たちにとって、とても気にかかるのか。

この国はだるいし、その上この国のシステムもつらく、もうここにはいたくない。過去も現在も未来も、どうしようもなく、くだらない上にエゴイスティックな集合と個人はどうにかならないか。

前作を観たときもかなり熱くなったので、2作目は怖いから観るのを控えていたのだが、やはりすごく熱くなってしまった。だから少し加筆・修正。しかし、僕の個人的な温度は別にしても、侵略と暴力の過去から差別と排除の現在へという加害者としての歴史に真正面から向かい合うこと、そして現代の様々な問題に起因する不安や不信を安易に「この国」へと寄りかかることで薄めてしまう恐ろしさに気づくことはシンプルに重要だろう。

そして最終的にこの地点に戻ってくる。想定可能な世界で「みんなゲーム」を続けながら過去と現在の間を往復するのではなく、他者と出会い関わりながらその冷酷なまでの「わからなさ」の先にともに未来を想像すること。在日は、常に僕たちに突きつけている。で、お前は誰なのよ?って。

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Comments


こんにちわ。私はまだ国外に出たことがないので、日本という国のシステムや、「だるさ」を客観的に感じることが難しいのですが、海外に行く機会があったら、azumaさんのお言葉を胸に留めながら、もう一度日本について考えてみたいと思います。

Posted by: 游 | October 23, 2008 11:55 PM

>游さん

コメントありがとうございます。

国内にいてもジワリと感じられますが、多分外から見たほうがよく分かる気がします。少なくとも僕は。

Posted by: azuma | October 24, 2008 01:20 PM

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