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新しい場所の人たちと

「先生は先ほど51年生まれだとおっしゃいましたが、僕も実はそうなんですよ」(西暦と昭和ね)

なんて、ややオヤジっぽいつかみで自己紹介をした今日の親睦会。職場の同僚のうち、哲学や言語学の方々と構成する「コース」の親睦会は、僕も含めた新任教員の歓迎会をかねていた。名古屋らしく、ひつまぶしのコースを食べながら日本酒を飲んだ後で、ツワモノの方々と2次会に行ってトークを続ける。中国哲学も、西洋古典も、フィンランド語も、倫理学も、インド文化学も、すごくすごく「文学部」らしくって、自分の新しい居場所がどんなところかよく分かった。そして、多分僕はこの場所がすごく気に入るのではないかと思っている。

英語から国際開発に流れ、そして文化人類学へ。その傍らで現代思想への志向を捨てきることはできないまま、フィールドと思想の2つの遠くて近い領域を往復している。日本語にすらみえない難解な文章を読解しようとしたり、一見して非合理に見える遠い場所のあの人たちの実践を現場で理解しようと試みたり、あるいは時々「大学」という場所のエキセントリックさに喜んだり驚いたり悲しんだり。そうやってへこみながら驚きながら慌てながらやってきたことが、自分がたどり着いた「いまここ」にとって決して無意味ではなかったんだと、おぼろげながら認識できた素敵な宴だった。もっともっと、この場所とこの人たちを好きになりたい。

仲良しの大学院生に、「大丈夫ですか?病んでいるんですか?」と心配されたりしながら、確かに3月と4月のあの狂乱は心と体を狂わすのに十分だったと振り返りながら、そして特に何が解決したわけでもないけれど、どうやら、いつものことながら、僕はとにもかくにも自分の居場所を最低限確保するという、ほぼ唯一与えられた能力を発揮していけそうな感じ。さあ、これからまだまだ続く研究人生、そして多分きっと長く続きそうなこの場所でのこの人たちとの協働にむけて、ちょっと歩みを進めようか。

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Comments

お久しぶりにコメントします。
自分がバタバタしていて、他の人の日記を読む時間がなかったのですが・・・
新たな生活をされておられるようですね。
色々なストレスもあるかと思いますが、羨ましい限りです。
色んな異文化に触れながら、また自分の文化を再認識されておられることと思います。
また日記を楽しく読ませていただきますね。
そうそう、フィンランドの文化にも触れることがあるのですか?
フィンランドに行ってきたばかりなので、興味津津です。とても素敵なところでしたよ。
また行きたいな~、いつの日にか、住みたいな~って思えた国でした。
新しい生活で大変でしょうが、ボチボチ頑張ってくださいね。

Posted by: Mikarin | May 20, 2010 09:18 PM

>Mikarinさん

フィンランドお疲れさまでした。今の職場の同僚に、フィンランド語の専門家がいます。文学部は幅広いです。

Posted by: azuma | May 24, 2010 05:01 PM

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